タイムマシンで３０年前の自分に会いに行ってきました その１

こんにちは。ブログを読んでいただきありがとうございます。

ちょっと気分転換に、おふざけでいつもとは違う記事を書きたいと思います。

私の勤務先は様々な機械を研究、開発しています。企業秘密なので詳しいことはブログに書けないのですが、自分も研究・開発に携わっていたタイムマシンの試作品が完成し、テストを兼ねて約３０年前の少年時代の自分に会いに行きました。

（トップバッターじゃないですよ。先に何人か試して、無事に戻ってきたのを確認したうえで手を挙げました）

荷物はあまり持てないので、とりあえず財布とスマホ、それからゲーム好きだった自分に見せたいので、ニンテンドースイッチを持ってタイムマシンに乗り込み、同僚の研究スタッフがタイムマシンのプログラムを起動させました。

事前に研究スタッフから説明を受けていた通り、タイムマシンが起動した直後、一瞬宙に浮くような感じで気が遠くなりましたが、気が付くと懐かしき３０年前の実家の前に居ました。

間違いようがない、懐かしいあの頃の実家。そこに駐車している、今となっては古いデザインだが家族でいつも乗っていたセダンの車。周りを走る車もすべて古めかしいデザイン、でも奇妙なほどピカピカの車。

しかし何よりも昔飼っていた愛犬の元気な姿を見て、タイムマシンに乗って間違いなく３０年前に行けたのです。

家族以外の人にはうるさく吠えまくるこの犬も、最初は自分に対して吠えたものの、近づいて自分のにおいを嗅いだ瞬間、しっぽを振り振り３０年前と同じようにうれしそうに飛びついてきました。

この犬、少し臭くても自分にとっては懐かしい匂い、とてもいい匂いがするのは昔の記憶そのままです。

３０年振りに再会できたうれしさと、懐かしさ、いろんな感情がこみ上げてきて、思わず涙が出てきました。

さて、いよいよ３０年前の小学生だった自分との再会です。

両親とも日中は働いていたので、自宅には小学生だった自分だけのはず・・・。

現代では防犯上考えられないのですが、あの当時、いつも家の鍵は開けていたはずでした。ちょっと家に入るのに躊躇しましたが、自分の実家なのでインターフォンを鳴らすのも変かな？と考え、鍵の掛かっていないドアを開け、そのまま家の中に入りました。

いました！夢中でゲームやっている小学生のオレ。しかもファミコンだ、それも当時夢中になってやっていたドラクエ１だ！

おじさん誰？

おじさんは３０年後の君だよ。ほら、ホクロの位置が君と全く一緒でしょ？

それからね、３０年後の僕をすぐには信用してくれないと思って、君が大人になっていくまでの写真をスマホ、スマートフォンっていう未来の携帯コンピューターに入れてきたんだ。信じてくれるかい？

あっ、うん確かにホクロの場所も一緒だし、この変な板みたいな機械の写真も僕だ。中学校の制服を着てる。それからこれは高校の制服？でもこの写真の顔は本当に僕だ。すごいねこの機械、写真が入っているんだ。本当におじさんは未来の僕なんだね。

僕おじさんの話信じるよ。でもどうやって未来から来たの？

そう僕は未来の君だよ。３０年後の君はこんな姿になるんだよ。未来で開発されたタイムマシンでやってきたんだ。タイムマシンの話は内緒なんだけどね。

それはそうと、今日は３０年後の未来の世界の話をしに来たんだ。君は未来の世界に興味があったんだよね？

うん。教えて。未来はどんな世界なの？

この板みたいな機械はスマートフォンって言って、未来の電話なんだけど何でもできるんだ。電話線なんていらなくて、こうやっていつも持ち歩いていつでも電話できるんだ。みんなスマートフォンって言わないでスマホって呼んでいるけどね。このスマホ、ほかにもいろんなことができるよ。

例えば写真も撮れるし、ビデオも撮れるよ。それだけではなくてテレビ電話もできる。それからメールっていう手紙も誰にでも送れる。写真もビデオも撮るだけでなくて瞬時に誰にでも送れて、相手もすぐに見ることができるよ。試しに写真とビデオを撮ってみるね。ほらっ君を撮ってみるよ。

あ、本当に写真だ。ビデオもすごくきれい。写真が動いているみたいに綺麗だ。すごいね。

ほかにもいろんなことができるよ。アプリっていうファミコンのカセットみたいに、いろんなソフトを入れることができるんだ。これでテレビも見れるし、ラジオも聴ける。ここをタッチすれば懐中電灯にもなる。

それからちょっとまってね。いろんなアプリを入れているから自分も画面見ながら説明するね。

うん。

新聞、リアルタイムのニュース、電車の路線図、地図、これは指でこう動かすと好きなように拡大・縮小できるよ。それからストリートビューっていう、世界中の道路や町の写真も見れる。この時代では電波がないから今はできないけど。

あと音楽プレーヤー、これに何千曲も入るよ。これはアマゾンキンドルっていうアプリで、好きな本を何百冊も入れられるよ。マンガも読めるよ。画面小さいけどね。

ホントだ。いっぱいマンガが入ってる。

それから、これは翻訳アプリ。日本語でしゃべると英語に翻訳されるんだ。

すごい、未来の世界ってすごい。

なんか自分が褒められているような気がして、こうなったらスマホに入っている機能をいっぱい教えてあげよう、とうれしくなりました。

それでね、３０年後の世界にはインターネットっていう名前の、新しい世界があるんだよ。

（長くなったので次回に続きます）