親には理解できない子供の金銭感覚(その2)
(その1からの続き)
小学校に入学して(小学1年~2年)
小学校に入学すると、子供よりも自分と妻の生活が変わりました。
当然共働きなので、小学校が終わって下校して家帰っても誰もいません。
なので学童保育に申し込みをし、下校後には学童に行くことになりました。
下の子はまだ保育園でしたので、保育園にお迎えに行ってから保育園とは反対方向の学童にお迎えです。
なので基本的には小学校入学前と生活状況は変わらず、土日の過ごし方も大きな変化はありませんでした。
3DSとの出会い
自分の目が悪く、買うつもりはなかったんです。携帯ゲーム機は。
ふつうのテレビゲームはある程度画面との距離が離れているので、それほど目に悪影響は無いと思うのですが、携帯ゲームは画面との距離はせいぜい30cm。
自分みたいに目が悪くなってもらいたくないと思い、子供には買わないと考えてました。
ですが、イオンモールのビンゴ大会で当たってしまったのです。
たまたま配っていたビンゴカードをもらい、予定の時間に会場でビンゴに参加しました。1番(金額的に)良い景品はニンテンドー3DS。
無料のビンゴなので特に期待もしていなく、帰るまでの時間調整(下の子のお昼寝)のはずでした。
ところが、次々に数字が揃い、5回目くらいで1列揃ってしまったのです。
当然ビンゴに1番で当たるということは、景品は好きなものから選べます。
我が子が選ぼうとしたのはアイカツのぬいぐるみ!(3000円くらい)
我が子は3DSの価値を知らないのでした。
さすがにこれはもったいないと判断し、我が子を5分くらい説得し(司会者困ってましたね)強引に3DSを選ばせました。
でも、この頃の小学生はみんな3DSを持っていたので、当たって良かったです。
ゲームソフトはけっこう買いました。共働きして寂しい思いをさせて申し訳ないという気持ちが常にあり、せめてゲームソフトくらいは買ってあげようと5年間で15本くらい買ったと思います。
みんなが持っているソフトを買ってあげないのは(話題の)仲間外れにされるかもと思い、みんなが持っているソフトは買いました。
これは子供の金銭感覚とは関係なく、親として特にもったいないという気持ちもなく普通に買いました。特に後悔していないです。
ゲームセンターのカードゲームに出会う
これです。アイカツとかポケモンとかのゲームセンターにあるカードゲームです。
自分にとっては目の敵です。これこそが無駄遣いだったと思います。
きっかけは近所のお祭りの景品でした。
まあハズレくじの景品なんですが、それがゲームセンターのアイカツゲームのカードだったのです。
100円玉をゲーム機に入れ、カードが1枚出て、そのカードでゲーム上のキャラクターの着せ替えをしてリズムに合わせてボタンを押すゲームなんですが、好きなキャラクターを含め、いろんなキャラのかわいい服がたくさんあります。
スマホゲームのガチャと同じ仕組みで、大人も夢中になってハマる仕組みです。
当然、ガチャに対して耐性のない小学生はもっとハマります。
見事、うちの子もこのゲーセンのアイカツカードゲームにハマってしまいました。
そりゃそうですよね。ノーマルカード・レアカード・スーパーレアカードと、レア度があがるとどんどんキラキラしたきれいなカードが手に入りますから。
次々にゲームを繰り返しやりたがるので、上限を決めて1日に300円(3回)までとしました。
でも子供はゲーム(カードガチャ)がしたいので、土曜日・日曜日・祝日と休みが来るたびにゲームセンターのアイカツゲーム(ガチャ)に行きたがりました。
今思うと、我が子は中毒に罹っていたと思います。
1日300円でも、それが月に7、8回となると、それなりの金額になります。しかも下の子も真似して同じゲームをするので、かかる金額は2倍です。
その当時、子供にはお小遣いを渡さず、ゲーム代はお金を直接手渡ししてましたから、子供にとってゲーム代はあってないようなものですね。
自分のお金が無くなるわけではないから。
この状況が2年間くらい続き、さすがに精神的にも参ってしまいました。
結局、これは教育上良くないと判断し、子供に対しては月1000円のお小遣い制を導入しました。
今までアイカツゲームにいくら使ったか計算し、その金額を1万円札を実際に並べて説明しました。
今後、ゲームするなら自分のお金でやれ!
これが効いたのか、また幸いにもゲーム内容が元々単純なリズムゲームだったので飽きがきてしまい、3年目くらいからようやく興味を示さなくなりました。
でもこのカードゲームに使ったお金は相当な金額でした。
共働きで寂しい思いをさせているという気持ちから、「1日300円くらいならいいか」と安易に考え、ずるずると歯止めが利かない状況でした。
やめさせて本当に良かったです。無駄なお金の流出も止まり、何よりも自分のこのストレスが無くなったのが一番の成果でした。
そんなアイカツゲームのカードですが、レアなカードは本人にとって大切な宝物らしく、今も大切に保管しています。
(続きます)